学会発表(2025年度)
こちらでは、有川研究室の学生が参加した学会の記録をお届けします。
第72回海岸工学講演会にて研究発表を行いました。
2025/11/26-28
本研究室の学生13名が、香川県高松市で開催された第72回海岸工学講演会に参加し研究成果を発表しました。
【学会の感想】
・D3 白井知輝
①CCTVカメラによる波の遡上のモニタリングに基づく津波検知の可能性
著者:白井知輝,有川太郎
②CoastSatを活用した衛星画像ベースの長期汀線モニタリングの可能性
著者:白井知輝,伴野雅之,有川太郎
今回の海講は,可視光カメラに加えてLiDAR・赤外線カメラ等を用いたモニタリング研究も多く,海岸に対するリモセン手法がかなり充実・成熟しつつあることを実感しました.②については海岸工学論文奨励賞をいただきました.今回の受賞は,(自身の実力というよりも)約40年に渡り現地観測を続けられてきた方々のご尽力や,衛星画像のオープン化,そして汎用的なオープンソースツールがあってのものです.そして,お忙しい中日頃からご指導くださっている有川先生や港空研・伴野様にも,この場を借りて改めて御礼申し上げたいと思います.今後,①のようなオリジナル技術の発展・拡張は継続しつつ,さらなる現象解明・理解に努め,本分野や社会に対して貢献ができるよう精進して参ります.

・D3 榎本容太
CCTVカメラによる波の遡上のモニタリングに基づく津波検知の可能性
著者:白井知輝,有川太郎
今回の海講は,可視光カメラに加えてLiDAR・赤外線カメラ等を用いたモニタリング研究も多く,海岸に対するリモセン手法がかなり充実・成熟しつつあることを実感しました.②については海岸工学論文奨励賞をいただきました.今回の受賞は,(自身の実力というよりも)約40年に渡り現地観測を続けられてきた方々のご尽力や,衛星画像のオープン化,そして汎用的なオープンソースツールがあってのものです.そして,お忙しい中日頃からご指導くださっている有川先生や港空研・伴野様にも,この場を借りて改めて御礼申し上げたいと思います.今後,①のような

・D2 德田達彦
2023年10月孀婦海山周辺における津波発生の解析
著者:德田達彦・今井健太郎・有川太郎20
2023年10月孀婦海山で起こった津波の励起要因の検討について発表しました。博士後期課程になっても質疑応答が上手くならず、相手の聞きたいことを汲み取ることがまだまだ下手だと実感しました。精進していきます。

・D1 内藤礼菜
VRを活用した津波避難訓練の効果に関する検討
著者:内藤礼菜・有川太郎
VR空間において津波避難訓練を実施した場合に、避難場所および避難経路の選択に与える影響に着目した検討について発表させていただきました。多数の質問をいただき、大変ありがたく、貴重な機会となりました。今後も、VRを活用した避難支援に関する研究を進めていきたいと考えています。

・研究員 譚佳昊
アンボンにおける津波シナリオ評価に基づく避難タワー自動配置アルゴリズムの適用
Automatic Allocation Algorithm for Tsunami Evacuation Towers Based on Scenario Evaluation in Ambon
著者: 譚佳昊・有川太郎
今回の発表では、クラスタリングアルゴリズムによる津波避難タワー配置手法の提案について発表しました。多くの方からK-Medoids、DBASCNアルゴリズムの役割を聞かれ、解析プロセスをいかに説明するかを苦戦しました。発表の内容だけでなく、相手にも理解させることが重要であると実感しました。コミュニケーション能力も今後の研究において重要だと思いますので、発表の流れやスライドの話し方の改善に取り組み、今後の研究活動にもっと活かせると考えています。

・M2 相川竜也
災害時の避難催促および地域のコミュニティ強化が津波避難成功率に与える影響
The Effects of Evacuation Prompting and Community Strengthening on Tsunami Evacuation Success Rates
著者:相川竜也・有川太郎
本研究では、令和6年能登半島地震を対象として、津波避難時における近隣住民による呼びかけ(避難催促)の有効性を、避難シミュレーションを用いて定量的に評価しました。発表の質や質疑応答に関して納得いかない点もありましたが、自身の課題を整理・認識するいい機会となりました。今後は修士論文発も控えているため、今回得られた反省を踏まえ、準備を怠らずに取り組んでいきたいと考えています。

・M2 栗原朋也
令和6年能登半島地震津波の波源遠方地域における増大要因の検討
Amplification Factors in Distant Regions of the Noto Peninsula Earthquake Tsunami in 2024
著者:栗原朋也・今井健太郎・野徹雄・有川太郎
本研究では,令和6年能登半島地震に伴い日本海側の広域で観測された後続波の増大要因を明らかにするため,秋田県から鳥取県を対象とした津波数値解析を実施しました.その結果,秋田・鳥取における第2波・第3波の増大は,舳倉島周辺地形による後方散乱の影響が大きいことを示しました.また,地震発生3時間以降に観測された最大津波は,海岸沿いに伝播するエッジ波の励起と湾曲した海岸線での反射の重ね合わせにより増大した可能性が示唆されました.今後は,舳倉島以外の地域で生じた散乱波や反射波の影響についても考慮し,それぞれの寄与を定量的に評価していきたいと考えています.

・M2 都築樹弥
令和6年能登半島地震津波時の建物を考慮した浸水計算精度に関する検討
Assessment of Inundation Simulation Accuracy Considering Buildings During the 2024 Noto Peninsula Earthquake Tsunami
著者:都築樹弥・白井知輝・有川太郎
本研究では、令和6年能登半島地震津波を対象として、津波浸水シミュレーションを行い、建物を考慮することによる効果や、堤防がもたらした影響について観測データとの比較から評価を行いました。検討内容には、不足している部分も多々あり、厳しいご意見も頂戴しましたが、普段は頂戴することのできない様々な意見を頂戴し、貴重な機会となりました。
今後の修士論文に向け、今一度これらの経験を生かしていきたいと思います。

・M1 小川風輝
AI気象予測に基づく1週間先までの波浪予測精度
Wave Prediction Accuracy for One Week Ahead Based on AI Weather Forecasts
著者:小川風輝・白井知輝・原田達充・田中真史・板垣侑理恵・有川太郎・柴山知也
今回の発表では、近年注目されているAIに基づく気象予測モデルPangu-Weatherを用いた波浪予測精度の検証結果について発表させていただきました。多くの方から貴重なご意見を頂けた嬉しさの反面、相手に伝えることの難しさも改めて実感することができました。研究活動に関わらず重要な能力だと思いますので、日頃のゼミ発表などから意識して改善に取り組み、今後の研究活動にも励んでいけたらと思います。

・M1 原田達充
東京湾を対象としたリアルタイム台風・高潮予測の精度と計算時間
Accuracy and Computation Time of Real-Time Typhoon and Storm Surge Forecasting in Tokyo Bay
著者:原田達充・白井知輝・小川風輝・板垣侑理恵・田中真史・有川太郎・柴山知也
今回の発表では、ES4(ベクトル型スーパーコンピュータ)と最適化済みの気象モデル WRFコードを使用した台風予測における計算時間の評価、および津波・高潮シミュレータ STOC による現行の高潮予測の精度について発表しました。今回の発表では、プレゼンテーションの質や質疑応答での受け答えに悔いが残りました。今後は「相手に伝わる発表」を意識するとともに、わからない用語に対しては誠実に「わからない」と伝える姿勢を大切にして、次回の発表に生かしていきたいです。

・B4 糟谷侑希
湿潤砂の風飛砂輸送への影響に関する実験的研究
Experimental study on the influence of wet sand on wind-blown sand transport
著者:有川太朗・柿澤爽馬・片野明良・糟谷侑希・伸澤宏祐・榎本容太
今回の発表では、海浜地形を模した実験断面において、乾燥条件と湿潤条件を比較対象として設定し風洞実験を行い、両者の飛砂輸送特性の違いについて発表しました。初めての学会発表ということもあり、頭が真っ白になる経験を改めてしたことに非常に良い経験だったと感じています。発表から質疑応答に至るまで、多くの悔いが残っていますが、卒業まで学会発表の予定がないため、卒論やICCEの執筆に全力を注ごうと思います。


・B4 松野 史奈
台風接近時の河川の水位変動の再現精度についての検討
Evaluation of the accuracy in reducing river water level fluctuations during typhoon
著者:有川太郎・高倉陸・白井知輝・松野史奈
本研究では,解析条件の違いが台風接近時の河川水位の再現精度に与える影響を2017年台風21号の再現計算により評価しました。初めての発表ということで思い通りにいかない点が多くありましたが,今回の反省点を今後の卒論発表等に活かしていきたいです。

Official website of the 72nd Coastal Engineering Lecture Meeting: https://coastal.jp/lecture/coastalengineeringlecture/lecture72
・B4 小島弘暉
モノパイル式洋上風力発電機基部における洗掘防止工としての石かごの耐波安定性の検討
Study on the Stability of Stone Cage against Wave Action for Scour Protection of Monopile Offshore Wind Turbines
著者:榎本容太・小島弘暉・菊池政男・片山猛・有川太郎
本研究では,モノパイル式洋上風力発電機の洗掘防止工として従来の袋材に比べて重量が確保しやすい石かごを適用した際の耐波安定性をHudson式で評価しました.研究としての今後の課題も踏まえて,今回の発表での反省点を生かしながら卒論発表に向けて研究活動に励んでいきたいと思います.
10th edition of the Coastal dynamics Conferenceで発表を行いました。また、Best Student Paper Awardを受賞しました。
2025/5/7
この度、10th edition of the Coastal dynamics Conferenceにて、博士3年・榎本容太さん、修士2年大原緋奈乃さんが発表を行いました。また、大原緋奈乃さんがBest Student Paper Awardを受賞しました。
D3 榎本容太(口頭発表)
今回の発表では、これまで開発・改良を重ねてきた流体–地盤の連成解析モデルを用い、
海底地すべり問題に対する新たな数値解析手法を提案しました。
本学会では、離岸流や漂砂など流体と砂を扱う研究が多く、研究分野が近いこともあり、
活発な議論を通して多くの有益な意見や新たな着想を得ることができました。
今後は、モデルへの解析機能のさらなる実装を進めていきたいと考えています。
M2 大原緋奈乃(口頭発表)
マングローブが存在する条件下における土砂移動の三次元数値計算について発表を行いました。初めての国際学会での口頭発表となり、話すペースや質疑応答への対応など、多くの反省点が残りました。今後はこれらを改善し、自信を持って発表できるよう準備を進めていきたいと考えています。また、Best Student Paper Award を受賞できたことは大きな励みとなり、今後も研究に一層真摯に取り組んでいきたいと思います。


中央大学 公式HPはこちら
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/science/departments/civil_env/news/2025/04/79879/
CoastalDynamics25 公式HPはこちら
